公益財団法人 小林製薬青い鳥財団

贈呈式

2021年度 オンライン贈呈式

2021年12月3日(金)にオンライン贈呈式・交流会を開催いたしました。

第5期目を迎えた今年度は、顕彰事業(小林製薬青い鳥財団賞)2件、助成事業として支援活動8件、調査研究4件に対し、表彰と助成金の贈呈を行いました。また、贈呈式後の交流会では今年度の採択者だけでなく歴代採択者もご参加いただき、コロナ禍における課題やそれを解決するための新規取り組み事例などの情報交換がなされました。

贈呈式概要

日時
2021年12月3日(金)14:00~15:00
形式
オンライン開催
プログラム
  1. 開会宣言と財団出席者紹介
  2. 理事長挨拶
  3. 採択者の活動紹介/選考委員長コメント
  4. 賞状、トロフィー、目録授与
  5. 記念撮影

贈呈式の様子

理事長 小林 章浩理事長 小林 章浩

冒頭の理事長挨拶では、コロナ禍においても工夫を重ねながら支援活動を継続されている採択者の皆さまへのねぎらいと、今後も財団として支援を継続していくことを約束しました。続いて今年度の全採択者の活動と選考委員長の挨拶を動画で紹介しました。その後、採択者の皆さまを代表して、「一般社団法人全国重症児者デイサービス・ネットワーク」 伊藤様(小林製薬青い鳥財団賞)、「国立大学法人筑波大学」福島様(調査研究助成)、「特定非営利活動法人プロジェクトサンタ」藤田様(支援活動助成)に対し、目録の授与が行われました。

  • 青い鳥財団賞 伊藤様青い鳥財団賞 伊藤様
  • 調査研究助成 福島様調査研究助成 福島様
  • 支援活動助成 藤田様支援活動助成 藤田様

記念撮影

  • 記念撮影

交流会の開催

贈呈式に続いて、今年度の採択者だけでなく歴代採択者も交えた計31名でオンライン交流会が開催されました。交流会では、5~6名のグループに分かれ、フリートークで活動上の課題の深掘りや解決策の共有などを行い、今後の活動のヒントを得るための情報交換の場としてお互いの交流を深めていただきました。

交流会グループトークの抜粋

資金調達や人材確保のための広報活動

  • SNSや自治体・大学・ソーシャルワーカーのネットワークなどを活用しながら、情報発信をしている。
  • 青い鳥財団の助成でHPを立ち上げ、HP経由で問い合わせや声がかかるケースが増えたという団体も。
  • それぞれは小さい活動であることが多いため、人同士のつながり、団体・施設同士の連携が活動の裾野を広げることになる。

コロナ禍におけるオンラインの活用事例

  • 講演会やセミナーのオンライン化や、オンライン診療の導入により、障がいを持つお子さまとそのご家族の移動に対する物理的・心理的負担が軽減でき、参加や受診がしやすくなったという効果が生まれている。
  • オンラインツール活用に加え、個別訪問の要請に応え、フォローに取り組まれている事例もあった。
  • 一方でオンライン格差もあり、情報を求めている人に届かないといった課題も生まれている。

調査・研究活動での課題

  • 小児の調査は時間が経ってから問題がわかったり、成長過程で特有の問題があったりと時間がかかるのが特徴。長い視点で見ていく必要があり、長期視点での支援が求められている。
  • 難病や希少疾患の調査研究を進めるにあたり、保険診療外になると患者負担が増え症例が集まりにくく、研究が進みにくくなるといった課題がある。保険適用や助成金が当てられ、希望される方が受診できる環境が求められている。

選考委員長 明治学院大学 社会学部 社会福祉学科
大瀧 敦子教授 コメント

本年度は3部門合計で昨年の1.5倍にあたる100件を超える公募があり、コロナ禍において多くの団体が活動原資の調達にご苦労されている様子が伺えました。

本財団の特徴は、病気や障がいをもつお子さまとそのご家族の支援を応援していることにあり、費用の使途等について細かい制限を設けておりません。その結果、例年以上に多様な活動の支援に関する応募がありました。ユニークで興味深い活動内容、公的助成の対象になりづらいが多くのご家族にとって有益と思える内容、今後のモデルケースになりうる内容、また地域や行政への啓発が期待され広く影響を及ぼす内容であることなどを念頭に起き、選考を行いました。

コロナ禍という環境は、病気や障がいを持つお子さまとそのご家族の生活に今までにない困難をもたらしていると感じております。採択された皆様方の活動により、そのような困難下においても、希望をもって人生を歩めるような支援が提供されること、財団が目的とする病気や障がいを持つお子さまとそのご家族の“あったらいいな”の実現につながることを期待しております。

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