公益財団法人 小林製薬青い鳥財団

顕彰事業

ドラべ症候群患者家族会

訪問日:2018年5月20日

第1回(平成29年度)の「小林製薬青い鳥財団賞」の受賞先の一つであるドラベ症候群家族患者会の「家族交流会in京都」に訪問しました。代表の黒岩ルビー様をはじめ、運営メンバーの皆さまへ活動内容についてお話を伺いました。

訪問先の概要

ドラベ症候群患者家族会は、ドラベ症候群と診断された方やその疑いがある方およびそのご家族で構成されています。最新の医療ニュースの配布、地域での集まりの告知や未承認薬の署名活動・広報活動を行っています。また、会報では各自の近況報告を行う事で治療や発達、療育、学校、社会生活等の情報を共有し、困っている事や悩みの解決へとつなげています。

<ドラベ症候群とは>

ドラベ(Dravet)症候群は乳児重症ミオクロニーてんかん (SMEI)とも呼ばれる 乳幼児期に発症する難治てんかんのこと。1歳未満で最初の発作が起こり、その後も発作を繰り返し、発作重積(てんかん発作が10分以上継続すること)となる事も度々ある。体温の上昇や光、ある種の模様などによって発作が誘発される。特に入浴中や入浴後、38℃台の発熱により発作を繰り返す場合はドラベ症候群が疑われる。

◆ドラベ症候群家族患者会
http://dravetsyndromejp.org/

活動内容紹介

毎年、関東あるいは関西にて家族交流会を開催しており、今年は京都での開催となりました。当日は45のご家族と6名の医療関係者が参加され、日頃抱えている不安や悩みについてご家族同士で分かち合い、主治医ではないドクターの方々へご相談されるなど、積極的に意見交換も行われました。

また、ドラベ症候群の患者は体温が上昇すると発作を起こしてしまうため、会場内は空調管理が必要で、また、発作が起こった場合に対応できるよう救護室を用意するなど、運営側も大変な苦労をされていました。

  • ▲会場の様子
  • ▲山根評議員が来賓として挨拶を行いました

この患者家族会の活動・運営は患者を抱えるご家族自体のボランティアで成り立っており、それらを外部委託するお金もないため、金銭面・人手面共にまだまだ不足している状況です。

また、患者は温度や光・模様などにも敏感に反応して発作を起こしてしまうため、家族交流会を開催できる会場がなかなか見つからず苦労されているようです。

そのためにも、この病気について広く世の中に認知してもらうための活動が重要で、本財団としても、今回の青い鳥財団賞を通じて、少しでもそのお役に立てればと考えております。

  • ▲山根評議員(右端)と黒岩代表(左端)との対談の様子

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