特定非営利活動法人フローレンス
訪問日:2018年4月17日
第1回(平成29年度)の「小林製薬青い鳥財団賞」の受賞先の一つである特定非営利活動法人 フローレンスの「おやこ基地シブヤ」を訪問しました。代表の駒崎弘樹様をはじめ、フローレンスで活躍されている皆さまへ活動内容についてお話を伺いました。
訪問先の概要
特定非営利活動法人フローレンスは、病児保育問題・ひとり親問題・待機児童問題・障害児保育問題・孤独な子育て問題・赤ちゃんの虐待死問題などの「親子の笑顔をさまたげる社会問題」を解決することで、安心して子育てができる社会を創ることを目指して活動している団体です。
そして、平成29年10月1日に渋谷区と協働して設立したのが今回訪問した「おやこ基地シブヤ」です。ここは、障害児保育園、認可保育園、病児保育施設・小児クリニックの4つのサービスが併設された日本初の施設です。この土地は、以前の所有主が「福祉に役立ててほしい」との思いで渋谷区に提供され、その渋谷区からフローレンスが借り受けるカタチで運営されています。
◆フローレンス
https://florence.or.jp/
◆おやこ基地シブヤ
http://oyako.florence.or.jp/
活動内容紹介
1階にある「障がい児保育園ヘレン」では、重度の障害があったり、医療的ケアが必要な子どもたちの保育・療育をしています。8時から18時半まで長時間預かることができるので、保護者の方が仕事や介護と子育てとを両立することができます。また、2階に併設している認可保育園の健常児とも一緒に遊ぶことで、お互いの世界を広げ、これまでに無かった成長が見られることもあるそうです。
また、通常の保育園であれば急な発熱の場合は預かってもらえないため親が迎えに来る必要がありますが、ここでは3階にクリニックと病児保育室が併設されているため、ご家族も安心して預けることができます。
事業としては、単月の収支を黒字にすることが精一杯で、初期費用(施工・備品代等)は個人や企業、財団等からの寄付金や助成金で賄うしかないのが現状です。また、事業を拡大するためには「法律の壁」が立ちはだかり、代表の駒崎様は行政や国にも働きかけ、実際に法改正を実現させるほど積極的にこれらの問題に取り組まれています。